以前、IPv6関係の仕事にどっぷりと浸かっていたころ、某キャリアの方々のIPアドレスで様々な認証を行おうという発想には正直ついていけなかった。ビデオストリーミングなどを行う際、プレミアユーザーとそれ以外を分け、プレミアユーザーには高品質でビデオを視聴させたいという。これ自身は良くある話だ。しかし、それをIPアドレスで振り分けると聞いたときには耳を疑った*1。何故、ユーザー認証をしないんだろう。確かに、ユーザーとIPアドレスを結びつけると、IPレベルの負荷分散やQoSをそのまま使える。だが、IPアドレスは常に変化する、どうするのだろうと聞いてみたところ、Mobile IPを利用するという。当時でも、今でも、まだ実用には課題の多いMobile IPを前提に考えるのは無理があるように思われた。
Mobile IPラバーはほかにも多くいた。FMC(Fixed Mobile Convergence)という夢はステキだが、バンド幅からレイテンシーから異なる様々な通信網とデバイスがある中で、FMCをスムーズに実現するのはどんなに大変だろう。
私もMobile IPに対しての興味は引き続き強いので、Mobile IPを必要以上に貶すのは避けたいが、これに代表されるように、低レイヤーで多くの機能を実現しようとするメンタリティが感じられ、それにはついていけなかった。