かつてフォード生産方式が肉体労働の価値を激変させたように、コンピューターの発達は知的産業の価値を揺るがす。これは時代の流れであり、どんなに 文句を言っても抗いようがない。ホワイトカラーの仕事の価値は、今後の50年で間違いなく地に落ちる。これは変えようのない運命だ。
では、未来には大失業時代が待ち構えているのだろうか。
じつは、そうとも限らない。
労働塊の誤謬という考え方がある。
技術革新は、一見すると労働者の仕事を奪い、失業をもたらすかのように思える。しかし歴史をひも解けば分かる通り、実際には技術革新により新たな仕事が生まれて、失業者を吸収する。
したがって、技術革新がありながら失業率の増加が進むのであれば、それは技術革新が悪いのではなく、新たな仕事を生み出せない社会構造の側に問題があるのだ。